◇モビホDXのまとめ

 モービルホイップの定点運用で5年ほどDXをやってみたわけですが、サイクル24が過去半世紀で
最もピークの低い太陽活動期であったにも関わらず、コンディションのいい日には世界中に電波が飛び
ましたし、目的のDX局のオンエアに巡り合うのに多少時間はかかるものの、メジャーなアワードにも
手が届くことがわかりました。もちろん大きなアンテナを設置できるのであればそれに越したことは
ありませんが、結果として2mに満たないエレメントのアンテナでもかなりのDX通信が可能でした。
 以下に地域別バンド別の交信局数等を示します。アワードを追わずに数狙いの運用スタイルであれば、
交信局数はこれより相当伸びていたと思われます。7/10/14MHzでもあわせて数局の試験的な交信が
ありますが、国内とオセアニアのみですので割愛してあります。アンテナの設置状況を調整すれば、
効率はハイバンドほどではないでしょうが、これらのバンドも十分使えると思います。

 サイクル25からはFT8などデータ通信が広く普及しての太陽活動期を迎えています。パイル
アップに先んじる難しさは時に激増したものの、微弱な信号でもCWより交信が成立しやすいので、
小さなアンテナであってもDX通信の可能性は高まりました。モービルホイップのようなアンテナは
簡単に移動運用に使えますので、ロケーションの良い場所に持ち出せば想像以上に飛びそうです。
お手頃なアンテナを用意して挑戦してみると、面白いと思います。